埼玉県では収入50万円ないと人並みな生活ができないかも?県労連が発表

朝日新聞とYahooニュースで取り上げられていた記事によると、埼玉県で人並みの生活をするための最低収入額は「50万円」が必要だという調査結果が出たようです。

ここでは、この記事について少し掘り下げてみていきたいと思います。

目次

埼玉県で人並みの生活をしたときの支出額

支出項目30代40代50代
食費108,192円121,468円125,462円
家賃57,292円62,500円64,583円
交通費38,210円38,747円49,752円
教育費26,966円37,486円128,724円
教養・娯楽費45,663円32,429円28,193円
合計430,257円453,984円58,4654円
必要な年収599万円647万円821万円
実際の埼玉県民の平均賃金411万円485万円545万円

このデータは以下のような但し書きがあります。

  • 平均賃金は埼玉県の平均を算出(厚労省の発表データから)
  • 必要年収は税金・年金・保険料など込みで考えたもの
  • データは埼玉県の労働組合総合連組合員を中心に約600人のアンケート回答結果より
  • 「普通の生活」の定義は回答者の7割以上が持つ物を『必需品』とし、それを持つ生活であること
  • 想定する家庭は2LDKに住み、正社員の父とパートの母と子供2人で車なし

2008年の調査と比べると、

  • 教育費と教養娯楽費が合計で3万円近く増加
  • 交通・通信費も1万円ほど増加

などが顕著で、あわせて約6万8000円の増加となっています。車を持たない想定でもこの額となっているので、車を持つとなるともっとかかる計算になります。

ちなみに20歳代の単身者のモデルケースの調査では、年収で約290万円が最低必要になるという結果になっています。

ツイッターでの反応を見てみると、以下のような様々な反応がありました。

  • 「無理だ。。。」
  • 「家賃が意外と安い」
  • 「食費と通信費は節約できない?」
  • 「私大や塾に通わせるのが普通か..」
https://togetter.com/li/1101583から抜粋

計算方法など細かい部分はさておき、このようなデータを見ると、「人並みの生活」ができていない人のほうがはるかに多いという結果になりそうです。もはや「人並み」の基準自体を見直すべきでは?という気もしなくはありません。

全体的に賃金が高めの都心部でもこのありさまなので、地方はもっと大変かもしれませんね。

なお50代で増加が顕著なのは、子供が大学や専門学校に行き、学費が必要になるためです。もっとも奨学金はありますが、あれはあれで返済が大変だというニュースがしょっちゅう出ています。

この感じだと、この国の少子化になるのは無理はないというのが率直な感想です。国も補助金等少子化のための対策を打ってくれてはいますが、この数字を見ると現行のシステムや人々の意識を大きく変えずに少子化を止めるのは無理ではないかと思わざるを得ません。

さらに2022~3年に入り世界的な物価高が起こっており、その波に飲まれるような形で日本の物価も上昇気味です。特に電気代の高さはよく話題になっており、SNSでも悲鳴の声が頻繁に目に入ります。

この状況だと「人並みの生活に必要な費用」は現在更に上がっているのではないでしょうか。副業等が話題になるのもむべなるかな、といった感じがします。

そのような世間や政治の話はさておき、こういう記事を見ると節約の大事さを身に染みて感じますね。

節約においては余計な支出を減らすのがまず第一で、最も効果的です。そうはいっても現実に生活する上で、出費をカットするのは難しいよ、と思う方も多いと思います。

そんな中でもポイ活やクレジットカードなどをうまく利用すれば、ちょっとした節約が可能です。続いてクレジットカードを利用した節約やポイ活についても、簡単に触れておきたいと思います。

クレジットカードを利用した節約方法

当サイトの別ページでもクレジットカードを利用した節約の方法を解説していますが、改めて主なポイントを列挙しておきます。

  • 手数料のかかるリボ払いや分割払いは避ける
  • 1枚はポイント還元率の高いクレジットカードを持っておく
  • 自分の良く利用する店舗で還元率の高くなるクレジットカードを作成する
  • 日常生活において獲得できるポイントはできる範囲で獲得しておく
  • 家計簿アプリやクレジットカードの明細等を利用し、現在の支出を確認しておく

この辺の詳細については、以下のような記事をご覧いただければと思います。

ポイ活の罠に注意

近年はポイ活(ポイント活動)という言葉も有名ですね。

そんなポイ活は、節約をする上では非常に重要ですが、一点だけ注意しておきたいことがあります。

それは「ポイントを貯めることが目的化しないように」ということです。ポイ活をしていると、還元率がお得な商品などはよく目に入ると思いますが、お得だからというだけで必要のないものまで無理に買ってしまうと、節約の上ではかえって逆効果です。

ポイントが貯まらないという嘆きの声がありますが、それは2つの原因が考えられます。

  • クレジットカードやポイントカードなどを効率よく利用できていない
  • そもそも支出が少ない

前者であれば改善余地がありますが、後者であれば節約という観点からすればむしろ良いことなんですよね。

あくまで節約のためにポイントを貯めたい場合は、こういった罠に注意することも頭に入れておくと、より節約が捗るのではないでしょうか。

まとめ

埼玉県で普通の生活をするための必要な収入に関するニュースや、それに関連することを取り上げてみました。

日本では「人並みの生活」を送ること自体、年々ハードルが高くなっています。そんな中で、収入や支出を改善できれば一番なのですが、それ以外にできることとしては、クレジットカードやポイ活を利用した節約が挙げられます。

額を考えればわずかですが、塵も積もれば山となるという言葉もありますし、できる範囲でそういったことにも取り組んでみると良いかもしれません。

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