↓こんな感じで、以前メルカリには現金が出品されていたことがありました。


一見すると「こんなの誰が買うの?」と感じるかもしれません。何か事情が無い限りは、2万円を手に入れるために2万何千円を払う、なんてことはあほらしくてやらないと思います。
しかし、実際にこういった取引は成立したケースもあったようです。ここでは、そんなメルカリの現金販売が成立する理由や、現在こういった取引は可能なのか解説していきます。
メルカリで現金出品は可能?
結論から申し上げますと、現在メルカリで現金を出品することはできません。
というのもこういった取引は2017年ごろから特に問題視されるようになり、現在はマネーロンダリングにつながる恐れ等から、現金の取引は禁止されています。
この手の出品は利用者からの通報やメルカリ側の監視により、見つけ次第削除されます。今となってはこういった出品は減ったと思われますが、完全になくなったわけではないようで、今でもたまに問題になることがあるようです。
参考までにメルカリでは、現金に限らず以下のような現金と同じように扱えるようなものの販売は禁止となっています。
こういったものを出品するとメルカリの利用規約違反になってしまうため注意してください。
https://help.jp.mercari.com/guide/articles/921/
- 現在流通している国内の貨幣(記念硬貨含む)
- 現在使用可能な海外紙幣
- 暗号資産(仮想通貨)
- 残高のあるプリペイドカード類(QUOカード、図書カード、テレホンカードなど)
- チャージ済みのプリペイドカード類(Suica、楽天Edy、nanaco、WAONなど)
- オンラインギフト券 (iTunesカード、Amazonギフト券など)
- 商品券、ギフト券
- 航空券、乗車券、旅行券
- クレジットカード、キャッシュカード
- 債券、小切手、未使用の切手(円)、収入印紙、登記印紙
- 宝くじ、勝馬投票券
- 貴金属の地金(金属塊、インゴット、延べ棒など)、地金型金貨
- その他、金銭と同じ意味を持つもの
なお旧紙幣のような、現在使われていないようなものであれば、メルカリでも販売されています。
メルカリで現金が売れたのはなぜ?
なぜ現金がこんなに高く売れるのか不思議ですが、おそらくは「クレジットカードを利用した現金化」です。
「クレジットカードの現金化」というのは後払いのクレジットカードを利用して現金あるいは同等の意味を持つものを購入し、それをお金に換えて現金を手に入れることを言います。
もっともクレジットカードにはキャッシング枠がついていることが多く、そういったものを利用すれば一時的にお金を借りることは可能です。
しかしキャッシング枠も全部使ってしまった、あるいは元からキャッシングの利用枠がない、そんな状態だけど、何らかの事情がありお金がすぐに欲しい…こういった状態のときに役立つのが「現金化」です。

メルカリでクレジットカードを利用して現金を購入すると、手持ちのお金が無くても現金が手に入ります。
もっともそのお金はクレジットカードの支払い日に払わないといけないのですが、いますぐお金が欲しい人にとってはある意味渡りに船のようなものともいえます。
購入した側は今すぐ必要なお金が手に入る、出品した側は手放した額以上のお金が手に入って儲かる、こういったWin-Winの関係が成り立ちます。この利害関係の成立により、「メルカリで現金を出品」という一見すると意味がわからない事が起きていたと思われます。
ちなみにこういった「現金化」は、そもそもカード会社の規約で禁止されていることが多いです。クレジットカード現金化のための業者も存在しますが、なるべくしない方が良いことは頭に入れておいてください。
まとめ
以前ネットでも話題になったメルカリでの現金販売についてまとめてみました。
何故メルカリで現金販売というビジネスが成立したのかというと、今すぐお金が欲しい方と、そういった方を利用して小銭稼ぎをしたい方の利害関係が成立するからなんですね。
こういった取引は現在メルカリでは禁止されているので、今後もこういった現金販売が成立することはないと思いますが、こういった事例があったことは頭に入れておくに越したことはないと思います。
個人個人やむを得ない事情もあるので仕方ないのですが、やはり現金化を考えないといけないぐらい切羽詰まった状況になること自体望ましいことではないため、クレジットカードの利用は計画的に行うようにしてください。
