キャッシュレスで高額商品も簡単に買えるなど、クレジットカードは現代生活において非常に利便性が高く、我々の生活の中に欠かせない存在となりつつあります。
そんなクレジットカードですが、全体で見るとどのぐらいの枚数が発行されているか、想像できますか?
1億枚ぐらい?2億枚ぐらい?
改めて考えてみると、いまいち想像がつかないのではないでしょうか。当記事では、日本で発行されているクレジットカードの枚数について調べてみました。
日本のクレジットカード発行枚数はどれくらい?
日本クレジット協会の調査によると、日本におけるクレジットカードの発行枚数の推移は以下の通りとなっています。
(3月締め) | 発行枚数(枚) | 前年との差 |
---|---|---|
2022年3月 | 3億101万 | +570万枚 |
2021年3月 | 2億9531万 | +235万枚 |
2020年3月 | 2億9296万 | +902万枚 |
2019年3月 | 2億8394万 | +567万枚 |
2018年3月 | 2億7827万 | +626万枚 |
2017年3月 | 2億7201万 | +601万枚 |
2016年3月 | 2億6600万 | +710万枚 |
2015年3月 | 2億5890万 | -832万枚 |
2014年3月 | 2億6722万 | +743万枚 |
2013年3月 | 2億5979万 | -48万枚 |
2012年3月 | 2億6027万 | -1041万枚 |
2011年3月 | 2億7068万 | -337万枚 |
2010年3月 | 2億7405万 | +144万枚 |
2009年3月 | 2億7261万 | +782万枚 |
2008年3月 | 2億6479万 | +1200万枚 |
2007年3月 | 2億5279万 | +639万枚 |
2006年3月 | 2億4640万 | +1369万枚 |
2005年3月 | 2億3271万 | +631万枚 |
2004年3月 | 2億2640万 | - |
単純に成人人口で割ると、平均保有枚数は2.9枚となります。
ネット上で見るとクレジットカードは怖いという声もありますが、実際は皆さん結構持っているようですね。
発行枚数の推移をみると2012~14年あたりで一時期減少傾向にある反面、近年は再び増加傾向になっています。ネットショッピングやキャッシュレス決済の普及に伴い、クレジットカードを利用する機会が増加している等の背景があるものと思われます。
世界と比較すると?
世界で最もクレジットカードの発行枚数の多い国はアメリカで、2016年時点でクレジットカードの発行枚数は10億枚を超えています。次いで中国、日本といった順位になります。
こうしてみると日本は世界的に見てもクレジットカードの発行枚数自体は上位に位置するといえます。
いっぽうで日本のキャッシュレス決済の比率は32.5%(2021年)となっており、主要各国は40~60%の国が多いことを考えれば、世界的にはまだまだキャッシュレス決済が普及していない国でもあります。
クレジットカードも発行枚数こそ多いものの、まだまだフルには活用されていないのが現実なのかもしれません。

年間の発行枚数は?
同じく日本クレジット協会の統計を参考にさせていただくと、クレジットカードの年間の契約件数や解約件数は以下のようになっています。
年 | 会社数 | 契約件数(申込件数)※単位:万件 | 解約件数※単位:万件 |
---|---|---|---|
2019年 | 275 | 2559(3362) | 1859 |
2020年 | 277 | 2067(2799) | 1769 |
2021年 | 274 | 2363(3141) | 1694 |
上記の表からわかる通り、1年間の契約件数は2000万件以上となっています。このデータから単純に考えると、毎年新たに2000万枚以上のクレジットカードが発行されているとわかります(契約件数なので有効期限切れによる切り替え等は含みません)。
余談ですが、このデータを見ると申し込み件数:契約件数=4:3程度になっているので、クレジットカードを申し込んだ人が審査に通る確率は、全体で見るとだいたい75%程度とわかります。
まとめ
当記事では、クレジットカードの発行枚数や、それに関連する話題について解説してきました。
このように見てみるとこれだけ高齢化が騒がれている社会にも関わらずクレジットカードは沢山発行されていることがわかりますね。もっとも持っている人は10枚以上持っている人もいますし、そういった人が押し上げている部分はあるでしょう。
無理にクレジットカードを多数作ると管理も難しくなるので、基本的にたくさん作る必要はないです。しかし複数枚をうまく使い分けると、ポイント還元などの面でお得に利用できることも確かです。
これを機に必要だと思うカードがあれば、新たに作ってみても良いかもしれませんね。
