有名大学が発行するクレジットカードのメリットは?一覧で紹介

有名大学の中では、学生向けのクレジットカードを用意している大学もあります。

たいていはその大学の学生のみが対象となりますが、一部の大学では在校生や卒業生、その他関係者以外でも申し込めるカードもあります。

そういう大学クレジットカードを持っていれば、その大学を卒業していなくても卒業生気分を味わえるかもしれませんね。

そこで、大学ブランドのクレジットカードについて、どのようなメリットがあるのか紹介していきます。

目次

大学ブランドのクレジットカード一覧

大学クレジットカードは次のものがあります。

  1. 京都大学カード
  2. 大阪市立大学カード
  3. 早稲田カード
  4. 慶應カード
  5. 立教カード
  6. 明治大学カード
  7. 法政オレンジCAMPUSカード
  8. 関学カード
  9. 如水会会員証カード
  10. 日大iクラブカード(一部発行停止)
  11. 東京大学卒業生カード(発行停止)

それぞれのメリット・特典や特徴を解説していきます。

京都大学カード(京都大学)

発行:三井住友カード
ブランド:VISA
年会費:1250円(税別)
還元率:0.5%

京都大学カードは大学の関係者以外でも申し込むことが可能ですので、一般の方でも申し込みできます。利用金額に応じた手数料が学生支援や研究支援等を目的として京都大学へ基金として活用されます。

卒業生気分を味わえるだけでなく、カードの使用に応じて間接的に大学への支援につながるのもうれしいですね。

京都大学カードには以下のような特典がついています。

  • ⽇本料理店「⽃⽶菴」のワンドリンクサービス
  • 漢検 漢字博物館・図書館 漢字ミュージアムの⼊館料割引
  • 酒蔵加越の優待サービス
  • 東急ホテルズの優待サービス
  • リーガロイヤルホテル京都の優待サービス
  • ⼭ばな 平⼋茶屋の⾷前酒サービス
  • ワタベウェディングの優待サービス
  • 京都⼤学⽩浜⽔族館の⼊館無料
  • 京都⼤学総合博物館の観覧無料

大阪市立大学カード(大阪市立大学)

発行:三井住友カード
ブランド:VISA
年会費:1250円(税別)
還元率:0.5%

大阪市立大学が三井住友と連携して発行しているカードで、こちらも基本的に誰でも作成可能です。利用額の一部を大阪市立大学の教育や研究、学生支援等に利用しています。

カードに付帯する特典は以下の通りです。

  • 大阪市立大学附属病院先端予防医療部附属クリニックMedCity21での人間ドックが3000円引き
  • 大阪公立大学附属植物園 入園料無料
  • 大阪市立大学文化交流センター 公開講座無料
  • 大阪市立大学学術情報総合センター 図書閲覧が可能
  • 大阪市立大学健康科学イノベーションセンター 健康見守り隊の会費半額
  • 近鉄文化サロン阿倍野 入会金半額・未入会でも会員価格で受講可
  • エヴェッサ大阪 B.LEAGUE観戦チケットを前売り価格で購入可能

早稲田カード(早稲田大学)

発行:三井住友/JCB/三菱UFJニコス/りそな/クレディセゾン
ブランド:JCB/VISA/MasterCard/アメックス
年会費:0円(校友会年会費5000円は必要)
還元率:0.5%(三井住友の場合)

早稲田大学校友会の会員及び在校生の父母が発行できるカードです。カード会社で付与されるサービス機能に加え、早稲田大学独自のサービスもあります。

  • 「早稲田カード協力店」での優待
  • 野球やラグビーの試合のチケットを抽選でプレゼント
  • 弁護士等の紹介

などといった特典があります。

慶應カード(慶應義塾大学)

発行:三井住友/OMC/JCB/セディナなど
ブランド:JCB/VISA/MasterCard/アメックス
年会費:1000円(税別)~
還元率:0.5%(三井住友の場合)

塾生用のカードと塾員、教職員用のカードに分かれています。多数の会社から発行されており、年会費やブランド等の条件も異なります。

  • 有料の図書館入館料が無料に
  • 学内施設(レストランなど)の割引
  • ホテルやレストラン等での慶応カード独自の優待サービス
  • 野球やラグビー、アメフトの試合への抽選での招待

などの特典が利用できます。

立教カード(立教大学)

発行:三井住友/JCB/りそな
ブランド:JCB/VISA/MasterCard
年会費:1250円(税別)~
還元率:0.5%(三井住友の場合)

学生カード(在校生が発行可能)と一般カード(教職員、保護者、卒業生とその家族の方が発行可能)に分かれています。

カードの利用に応じて大学へ還元される手数料を、学生への奨学金や各種支援として利用しています。

  • 提携店でのサービス
  • 結婚時にオルゴールつき写真立てがもらえる
  • 聖路加国際病院 1日人間ドック割引

などの特典があります。

明治大学カード(明治大学)

発行:三井住友/JCB/三菱UFJニコス/クレディセゾン
ブランド:JCB/VISA/MasterCard/アメックス
年会費:1250円(税別)~
還元率:0.5%(三井住友の場合)

学生カード(在校生対象、明治大学学生カード)と一般カード(明治大学カード)があり、明治大学カードの申込資格は以下の通りとなっています。

  • 明治大学校友(卒業・修了生)
  • 卒業見込み者(就職内定者・大学院進学決定者)
  • 明治大学大学院生
  • 明治大学の在学生父母(大学院・付属校含む)
  • 明治大学教職員(プラチナのみ対象)

協力店での優待のほかに、図書館利用や学長の祝電といった特典がありましたが、2023年1月現在は休止中となっていました。

法政オレンジCAMPUSカード(法政大学)

発行:三井住友
ブランド:VISA
年会費:1250円(税別)~
還元率:0.5%

卒業生・が父母・教職員を対象とした一般カードと、学生を対象とした学生カードに分かれています。利用金額に応じた還元金を奨学金等に利用し、学生の就学支援やキャンパスライフの向上に役立てています。

  • 学生生協での優待
  • 全国の協力店での優待

などの特典があります。

関学カード(関西学院大学)

発行:三井住友/JCB/りそな/池田泉州VC/みなとカード
ブランド:JCB/VISA
年会費:1250円(税別)~
還元率:0.5%(三井住友の場合)

関西学院同窓会と大手カード会社の提携により生まれたカードで、利用料金の一部が同窓会に還元され、奨学金として利用されています。

なお、現在カード会社の都合から学生カードの発行は休止されているようです。

  • 関西を中心にホテル・レストランなどの協力店で優待あり
  • 大学所有の兵庫県「千刈カンツリー倶楽部」利用を2000円割引
  • 関西大学図書館の入館証として利用可能

などの特典があります。

如水会会員証カード(一橋大学)

発行:三菱UFJニコス
ブランド:VISA/MasterCard
年会費:0円(如水会年会費4000円~必要)
還元率:0.5%

一橋大学の校友会「如水会」の会員の方が発行できる、会員証一体型のクレジットカードとなります。カード自体に年会費は必要ありませんが、如水会の年会費は必要で、カードから自動引き落としできます。

如水会ビル内会員制「一橋クラブ」を利用したり、如水館内のレストランや宴会室を割引で利用できる等のメリットがあります。

日大iクラブカード(日本大学)

発行:三菱UFJニコス
ブランド:VISA/MasterCard
年会費:1000円(初年度無料)

学生カードと一般カード(校友や父母の方が作成可能)があります。利用金額に応じて提携手数料が還元されるため、日本大学への間接的な支援になります。

  • 大学図書館の利用
  • 学長からの結婚式祝電
  • 提携店での優待サービス

といった特典があります。

東京大学卒業生カード・赤門カード(東京大学)※発行停止

東京大学にも卒業生カードがありましたが、現在は発行停止となってしまったようです。

大学カードのデメリット

これまでみてきたように、大学カードには大学の支援につながったり、大学の図書館などの施設や独自の優待を利用できるなど様々なメリットがあります。また自分の出身大学の名前の入ったカードを持てるため、他のカードとはまた違った満足感を感じられると思います。

その一方で、カードをお得に使いたい場合は、他のカードの方が良い場合もあります。そのため、次で大学カードのデメリットについても触れておきます。

年会費がかかり、還元率も低め

大学カードは年会費がかかるものが多く、還元率は0.5%程度であることが多いです。年会費無料で還元率1%のカードがあることを考えれば、お得感はありません。

ゴールドカードの場合、年会費はさらにかかってしまいます。

あくまで金銭的なメリットを期待するというよりも、カードを持つことそのものに対して価値を感じられるかどうかが重要です。

使うときに出身大学がわかってしまうかも

当記事で紹介したようなクレジットカードには大学の名前が印字されているので、ある意味では自分の学歴を曝け出すカードともいえます。場合によっては、使うときに出身大学がわかってしまうかもしれません。

いちいち他人様のカードを凝視する人は多くないとは思いますが、なんとなく抵抗がある方は、そもそも大学カードは作らないか、利用範囲を限定して使うと良いと思います。

まとめ

ここでは、大学がカード会社と提携して発行しているクレジットカードを紹介しました。

このようなカードを作ることで、母校の図書館を利用できるといった大学独自のサービスがあったり、母校の間接的な支援になるなど様々なメリットがあるので、卒業大学がカードを発行している場合は検討してみてはいかがでしょうか。

また、たいていの大学カードは大学の在校生や卒業生、関係者が対象ですが、京都大学や大阪市立大学のカードなど一部誰でも作れるカードもあり、大学カードらしい特典もついています。こちらも併せて検討してみてください。

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