昔に比べてクレジットカードの種類はかなり増えました。またデビットカードや電子マネーといったキャッシュレスで買い物できる仕組みが普及している現在、現金を持ち歩かなくても問題ない時代になってきています。
そんな中、クレジットカードブランドJCBがキャッシュレス化に対する実態調査を実施し、その結果を発表しました。
そこで、そのデータからどんな支払い方法をつかっているのか、についてまとめました。
キャッシュレス化社会の実態は?
キャッシュレス決済をよく利用している割合
消費者庁のデータによると、キャッシュレス決済をどの程度利用しているか調査した結果、「よく利用している」「時々利用している」「あまり利用していない」「全く利用していない」と回答した結果は以下の通りです。
よく利用している | 時々利用している | あまり利用していない | 全く利用していない | |
2019(12月) | 54.2 | 30.5 | 8.9 | 6.2 |
2020(12月) | 58.9 | 31.2 | 6.1 | 3.6 |
2022(2月) | 64.0 | 26.4 | 6.5 | 3.1 |
よく利用する支払い方法
上記のアンケートにおいて「全く利用していない」以外を回答した方に、よく利用する決済方法を尋ねたところ、以下のような結果となったようです。
クレジットカード | QRコード決済 | 電子マネー | 交通系電子マネー | デビッドカード | スマホ決済(Apple Payなど) | |
2019 | 85.5 | 34.4 | 51.1 | 38.8 | 6.4 | 6.1 |
2020 | 81.5 | 42.1 | 51.5 | 33.8 | 5.3 | 6.2 |
2022 | 81.9 | 51.8 | 51.0 | 34.8 | 5.7 | 6.7 |
クレジットカードや電子マネーは意外にも横ばいという結果である反面、QRコードの普及が進行していることがわかります。
またApple Payなどのスマホ決済も微差ではありますが増加傾向ですね。

クレジットカードの平均利用額は?
JCBが行った「クレジットカードに関する総合調査(2021年度版)」によると、クレジットカードの平均利用額(月額、最も利用しているカードのみ)は以下の通りです。
2枚以上を持っている方のサブカードの利用額は含まれていないので、実質的な平均はもっと上回ると考えても良いでしょう。
年 | 利用額(/月) |
2017 | 5.13万円 |
2018 | 5.16万円 |
2019 | 5.47万円 |
2020 | 5.62万円 |
2021 | 5.93万円 |
2017年から2021年にかけてずっと増加傾向を崩しておらず、このままだと6万円越えになりそうですね。なお、2枚以上のカードを持っている人の、2番目に多く使うカードの利用額は以下の通りです。
年 | 利用額(/月) |
2017 | 1.44万円 |
2018 | 1.45万円 |
2019 | 1.81万円 |
2020 | 1.85万円 |
2021 | 2.04万円 |
メインカードだけでなく、2枚目を利用する人の利用額も増加傾向なんですね。2021年の調査では2万円の大台を突破しており、今後も増加しそうです。
最も多く使うカードの利用頻度
同じくJCBが行った「クレジットカードに関する総合調査(2021年度版)」によると、最も頻繁に使うクレジットカードの平均利用頻度は以下の通りです。
年 | 利用頻度(/月) |
2017 | 5.8回 |
2018 | 5.8回 |
2019 | 6.1回 |
2020 | 6.4回 |
2021 | 6.6回 |
こちらも2017年から2021年にかけて着実に増加傾向にあることがわかります。ちなみにサブカードの利用頻度は以下の通りです。
年 | 利用頻度(/月) |
2017 | 2.2回 |
2018 | 2.3回 |
2019 | 2.6回 |
2020 | 3.0回 |
2021 | 2.9回 |
このように見ていくと、サブカードも意外と利用されているのだなと感じます。複数枚のカードを上手に使い分けている人も、意外と多そうです。
まとめ
このように統計を見ていくと、キャッシュレス決済の利用頻度や利用額は着実に増加傾向にあるようですね。
日本でのキャッシュレス決済のメインはクレジットカードで、今後も当分はその優位性は変わらないと思われます。いっぽうで近年はコード決済の伸び率が高くなっており、いずれはクレジットカードに迫るのかもしれませんね。